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「競争に勝つためには」2014.12.1

吉田薫の「Management & Golf」
仕事(マネジメント)を通じてゴルフを知る、ゴルフを通じてマネジメントを知る。
マネジメントとゴルフに共通するテーマを考察し、双方のレベルアップを目指したコラムです。

「競争に勝つためには」                                                   2014,12,01号

これからはゴルファーには厳しい季節です。芝が枯れてボールが打ちにくく、風が強ければボールがあらぬ方向に飛び、寒くて飛距離も出ません。スコアもずいぶん悪くなります。それでも“面白すぎることが唯一の欠点”なのがゴルフ。「わざわざこんな時期に行かなくても」という家族の冷ややかな視線に負けず、休日のゴルフを楽しみに日頃の仕事をがんばっている方も多いことでしょう。

さて、そんなゴルフの楽しみのひとつが、互いのハンデを決めた仲間との勝負。今回はその勝負に“必ず勝てる秘訣”をお伝えします。それは、冬場の厳しいプレー環境では、決して自分よりも上手な人と勝負しないこと。逆に自分よりもレベルの低い人と勝負すれば、ベストシーズンとは比較にならないほど勝率が上がる、というお話です。

皆さんが勝負に用いるハンデはスコアカード5枚程度の平均値で、ほとんどの場合、プレーしやすいシーズンのものでしょう。上手い人も上達途上の人も冬場はスコアが悪くなりますが、このとき上手な人に比べ、上達途上の人はスコアが悪くなる確率がいちだんと高まってしまいます。たとえばハンデ10の人と、ハンデ20の人が勝負したと仮定しましょう。通常、ハンデ差の8掛けをお互いの基準とするので、両者間には8打のハンデが生
じます。普段ならこれで白熱した勝負になるはず。ところが、真冬のゴルフではそうはいきません。ハンデ10の人が1割程度しかスコアを崩さないのに対し、ハンデ20の人はそれより悪くなり、例えば1.5割程度スコアを崩してしまいます。つまり、通常のハンデでは上達途上の人に勝ち目がなく、あなたは連戦連勝できるというワケです。逆に、自分より上手な人と通常のハンデで勝負するのは、負け戦に挑むようなもの。この不利な戦いを避けることも、勝つことと同じぐらい価値があると考えてみましょう。

経済界でもアベノミクスが一定の成果をあげていると評価している人が多い一方で、消費税率UP、非正規雇用者問題、原油高などのコスト上昇、急速なグローバル化への対応など、近年は常に経営環境が非常に厳しいと言われ続けています。企業のトップが毎年の年頭所感で「今年こそ良い年に」という言葉を用い、いかに厳しい状況かを表していました。競争に勝つために自社の強みを伸ばすのか、弱みを強化するのか、これはよく議論されることですが、私は先述のゴルフの例が当てはまるものと考えます。環境の厳しいときほど強みを前面に出して勝負すべき。弱みを強化するにはよほど力を入れる覚悟が必要です。中途半端な弱みの強化ではかえって組織全体の弱体化につながりかねません。シャープやパナソニックがテレビ事業を縮小しました。日本の高度成長を象徴する家電のひとつであり、感慨深くもありますが、現在の厳しい環境下では外国勢に太刀打ちできないと判断した結果なのでしょう。

自社の強みに経営資源を集中投下することで、強みをさらに強化する。そんな競争に勝つための戦略が今こそ必要ではないでしょうか。

【プロフィール】
吉田 薫(よしだ かおる)(1966年10月27日生まれ)

一般社団法人中部産業連盟 コンサルティング事業部 主任コンサルタント
業務・品質改善、リスクマネジメント(コンプライアンス、内部統制、事業継続管理(BCP)、情報セキュリティ 他)、CSR、経営戦略、ISO、組織活性化、海外販路開拓などに関するコンサルティングや研修を実施中
名古屋大学在籍時には体育会ゴルフ部主将
富士OGMエクセレントクラブ伊勢大鷲コース所属 ハンディキャップ1
クラブチャンピオン5回獲得(伊勢大鷲1回、双鈴ゴルフクラブ4回)
お問合せやご意見は yoshida.kaoru@chusanren.or.jp

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