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「ぶっつけ本番」2015.5.1

吉田薫の「Management & Golf」
仕事(マネジメント)を通じてゴルフを知る、ゴルフを通じてマネジメントを知る。
マネジメントとゴルフに共通するテーマを考察し、双方のレベルアップを目指したコラムです。

「ぶっつけ本番」

アゲンストの風に負けない低い球を打とうとしたら大スライス。グリーン方向の木が邪魔でフックボールを打とうとしたらまっすぐ右へ。バンカーを越えてすぐのピンを狙ってロブショットしようとしたら大ダフリして手前のバンカーに……。

安全に、あるいは実力に見合ったことをやればいいのに、ついレベルの高いことを欲張って失敗し、悪いほうに転んでしまった経験は一度や二度ではないはず。頭でイメージできても、日頃からそのような場面を想定して十分に訓練していなければ、いきなりぶっつけ本番でうまくいかないのは当然と言えます。

テレビで見るプロゴルファーの高度なテクニックは、アマチュアの何倍もの訓練をしているからこそできることで、それでも成功する(本人が満足する)ショットの確率はさほど高くありません。

アマチュアの皆さんのラウンドに、イチかバチかのギャンブルは不要です。自分なりに日頃から訓練できていること、最も無難な選択をし続けることが、「あがってナンボ」につながるのです。

私のコンサルティングテーマに、大規模地震や新型インフルエンザの爆発的な感染などにより事業が中断する事態を想定し、事業を継続させる計画(BCP:Business Continuity Plan)があります。

地元東海エリアでは東南海・南海巨大地震とその津波による影響が大きいと想定されており、BCPのひとつの項目として緊急時の避難手順を作成しているのが一般的。しかしながら、「作成した手順を関係部門に配布しただけ」になっている企業が意外に多いのです。緊急時にこの手順をぶっつけ本番で実践しても絶対にうまくいきません。

いかに手順通りに動くことができるかについて何度も訓練して検証し、そこで得た問題点の解決策を採用することでようやく緊急時に役立つものとなります。人命に関わることですから、ゴルフショットのように失敗して「あ~やっちゃった」ではすまされません。

企業のなかにはその他にも多くの規定類があると思いますが、作成してからほとんど利用されたことのないものは見直してみるべきでしょう。

日頃から訓練する、あるいは実態に合わせて改定しておかなければ、いざというときにほとんどうまくいかない、役に立たないものです。

 

私の苦い経験を紹介します。初めてハーフマラソンに出場したときのこと。それまで10kmマラソンには何度か出場してきましたが、10km以上の距離は練習でも走ったことがありませんでした。「21.1kmということは、これまでの2倍頑張ればいいんだ」という軽い気持ちで挑んだのが大きな間違い。14km過ぎまでは「2時間は楽に切れるな」などと思いながら快調に走っていたのですがその後に大失速。フラフラになりながらなんとか制限時間内にゴールしましたが、その日から3日間は階段を登れないほど足が痛かったものです。

ぶっつけ本番の愚かさを身をもって体験しました。

ゴルフも仕事も(マラソンも)、日頃から訓練していてこそ、本番でうまくいくのです。

 

【プロフィール】
吉田 薫(よしだ かおる)(1966年10月27日生まれ)

一般社団法人中部産業連盟 コンサルティング事業部 主任コンサルタント
業務・品質改善、リスクマネジメント(コンプライアンス、内部統制、事業継続管理(BCP)、情報セキュリティ 他)、CSR、経営戦略、ISO、組織活性化、海外販路開拓などに関するコンサルティングや研修を実施中
名古屋大学在籍時には体育会ゴルフ部主将
富士OGMエクセレントクラブ伊勢大鷲コース所属 ハンディキャップ1
クラブチャンピオン5回獲得(伊勢大鷲1回、双鈴ゴルフクラブ4回)
お問合せやご意見は yoshida.kaoru@chusanren.or.jp

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